シンポジウム

シンポジウムセッション

 「トライボロジー会議 2013春 東京」では,一般講演による通常のセッションのほかに複数のテーマについてシンポジウムセッションを設け,講演を募ることにしました.趣旨をご理解いただき,ふるってご応募・ご参加ください.なお,これらのシンポジウムセッションにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.

分類番号 S1 「固体潤滑の基礎と最先端」

オーガナイザー:
梅原 徳次   
名古屋大学大学院工学研究科機械理工学専攻 
〒464-8603 名古屋市千種区不老町 B3-3-641
TEL: 052-789-2785,FAX: 052-789-2785
E-mail: ume@mech.nagoya-u.ac.jp 

柏谷 智
住鉱潤滑剤株式会社 技術部
〒163-0575 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル 14F
TEL:03-3344-6831, FAX:03-3344-6839
Satoshi_Kashiwaya@ni.smm.co.jp

谷村 公 
協同油脂株式会社 グリース技術部
〒251-8588 神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-30
TEL 0466-33-3146, FAX 0466-33-3389
E-mail: ko-tanimura@kyodoyushi.co.jp

 固体潤滑は,高温や腐食環境など一般の流体潤滑が使用されない特殊環境での実用を目指す事が主でありましたが,近年,トライボロジー部品の摩擦条件が高面圧と過酷となり,固体潤滑の使用範囲が拡大しております.また,新しいトライボロジー材料においては,固体潤滑として付与しなくとも,なじみの過程で表面層が構造変化を生じ,固体潤滑として働く例もDLC膜などにおいて出て参りました.そのような場合,固体潤滑理論を適用し,設計指針を構築することも可能と思われます.
 本シンポジウムでは,新しい低摩擦トライボロジー材料を含めた固体潤滑の最先端と,それらの設計に有用な評価法や基礎等,未来の低摩擦表面の方向性を多様な観点から総合的に捉える事を目指します.本テーマに関心のある多数の方の積極的なご参加をお願い致します.

分類番号 S2 「自動車のトライボロジー」

オーガナイザー:
中村 隆    
名古屋工業大学
〒466 8555 愛知県名古屋市昭和区御器所町
TEL:052-735-5336 FAX:052-735-5342
E-mail: tnakamur@nitech.ac.jp  

村上 洋一   
(株)デンソー 材料技術部 材料解析1室
〒448 8661 愛知県刈谷市昭和町1-1
TEL:0566-25-7761 FAX:0566-25-4619
E-mail: youichi_murakami@denso.co.jp      

齊藤 利幸
(株)ジェイテクト 研究開発センター 材料技術研究部 トライボロジー研究室 
〒582-8588 大阪府柏原市国分東条町24-1
TEL: 072-978-5017,FAX: 072-977-7675
E-mail: toshiyuki_saito@jtekt.co.jp

 石油資源枯渇・CO2削減等エネルギー問題が大きく叫ばれる中,自動車産業においてその果たす役割は大きいと考えます.省燃費・排ガス規制・燃料多様化対応など技術課題は山積ですが,ハイブリッド・EVによる電動化をはじめ,既存システムにおいても様々なエンジン・駆動系の要素技術が次々と開発され,脚光をあびています.これら技術開発は,トライボロジーなくしては語れず,その技術分野も個々の製・部品,材料・処理,評価技術まで多岐にわたっています.
 本シンポジウムでは,自動車のトライボロジーによる省資源・省エネルギー予測調査研究会(第1種)と自動車のトライボロジー研究会(第3種)の合同開催により,省燃費を中心に様々なエネルギー課題に貢献するトライボロジー技術について議論を深めたいと思います.自動車のトライボロジーに関するものであれば,エンジンしゅう動部品(すべり軸受・ピストンリング・動弁系),駆動系しゅう動部品(CVT,ギヤ,転がり軸受等),補機部品,潤滑油(オイル・グリース)・燃料,材料・表面処理(コーティング,めっき,樹脂コート),評価・解析・計測・分析技術など,分野・対象は問いません.オリジナリティにこだわらず,これまで発表した情報を整理した内容の講演でも結構です.

分類番号 S3 「潤滑グリースの基礎と応用」

オーガナイザー:
久米 雅明   
中央油化株式会社 研究開発部
〒174-0043 東京都板橋区坂下1-34-22
TEL: 03-3966-4121, FAX: 03-3966-8446
E-mail: m-kume@chuo-yuka.co.jp

前田 十世
日本グリース株式会社 技術研究所
〒653-0055 兵庫県神戸市長田区浪松町6-1-63
TEL: 078-731-8147, FAX: 078-734-4458
E-mail: jusei.maeda @nippon-grease.co.jp

 グリース研究会は昨年創立40周年を迎えました.創立以来,現役委員,OBあわせて延べ80名以上の委員により研究を重ね,グリースの寿命に関連するテーマについて実験,解析を繰り返し,その成果を発表し続けてきました.現在,グリース研究会は,グリースメーカー,グリースユーザー(軸受メーカー,鉄道関係等)及び大学関係者の17名の委員で構成され,ウレアグリース寿命と劣化過程について共同研究を行っています.
 グリース潤滑は,自動車や鉄鋼設備などの各種部品はもちろん,半導体や情報,通信産業あるいは食品産業等の分野にも広がっており,機械装置の高温・高速条件での使用,小型化,低発塵性や音響特性の向上,安全性と地球環境への配慮などに対応するため,グリースにも,従来の潤滑性能ばかりでなく,新たな高機能,高付加価値化への要望が高まっています.
 本シンポジウムでは,グリースのトライボロジー技術や環境への貢献,最新・次世代グリースの技術探究など,潤滑グリースに関する様々な研究成果や,実践的な技術や経験,ノウハウをご披露頂き,現状の問題解決,今後の発展に役立てたいと考えます.なお,なるべく多くの方にご参加いただき,より充実したシンポジウムにしたいと考えますので,皆様の多数のご講演をお待ちしております.