シンポジウムセッション

シンポジウムセッション

 「トライボロジー会議 2014秋 盛岡」では,一般講演による通常のセッションのほかに下記3件のシンポジウムセッションを設け,講演を募ることにしました.趣旨をご理解いただき,ふるってご応募・ご参加ください.なお,シンポジウムセッションにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.講演の申込は,本誌に掲載の「トライボロジー会議2014秋 盛岡」の講演申込要領に沿って行ってください.

分類番号 S1 「エロージョンとその応用」

オーガナイザー
岩井 善郎   福井大学 
宇佐美 初彦  名城大学 理工学部 材料機能工学科
宮島 敏郎   富山県立大学 工学部 機械システム工学科

 損傷規模の寸法がナノ・マイクロスケールからマクロスケールまでのエロージョンに関する基礎特性をシームレスに捉え,組織構造変化の発生要因や損傷機構を体系的に整理することによって,同現象を硬質薄膜の特性評価や加工手法に展開できる技術基盤の確立を目的とし,第3種研究会「エロージョンとその応用」を2011年度から行ってきている.
 本シンポジウムセッションでは,本年で4年目を迎える研究会の総括および,エロージョン研究,エロージョンを応用した評価技術・加工技術についての活発な議論を通し,これからのエロージョン研究に対する新しい考えを深める場としたいと考えている.

分類番号 S2 「表面テクスチャリングのトライボロジー」

オーガナイザー
佐々木 信也  東京理科大学 工学部第一部 機械工学科
足立 幸志   東北大学大学院 工学研究科 ナノメカニクス専攻
是永 敦    独立行政法人産業技術総合研究所

 地球環境問題やエネルギー問題を背景として,機械システムのエネルギー効率向上が喫緊の課題となっている.表面テクスチャリングは,古くよりしゅう動表面のトライボロジー特性改善に有効であることが知られており,最近では様々な加工プロセスを応用した研究開発が活発化している.しかしながら,テクスチャリングによるトライボロジー特性改善に効果については系統的な設計指針はなく,一方では機械部品の表面仕上げという根本的な問題にも大きく関係している.
 本シンポジウムでは,ナノスケールからマクロスケールまでのテクスチャリングをシームレスに捉え,マルチスケールの観点から表面テクスチャとトライボロジーとの関係について,最新の研究成果をもとに議論を行いたい.そこで,表面テクスチャに係わる表面修飾・創製,各種加工プロセス,性能評価および潤滑状態の理論解析等に取り組んでいる研究者はもとより,具体的なアプリケーション開発に携わる技術者との融合が図れるよう,なるべく多くの方々の参加と活発な討論を期待したい.

分類番号 S3 「グリーントライボロジー」

オーガナイザー
栗原 和枝  東北大学原子分子材料科学高等研究機構 多元物質科学研究所兼務
辻井 敬亘  京都大学化学研究所
中野 健   横浜国立大学大学院環境情報研究院

 エネルギー高効率利用・環境負荷の低減が求められている社会的背景において,輸送機械や産業機械の省エネルギー化,耐久性や信頼性の向上は重要な課題となっています.トライボロジーはこの課題解決の基盤技術であり,より高度な技術へと発展することが求められています.
 本シンポジウムセッションでは,機械システムにおいてエネルギーの最大活用を目指したグリーントライボロジー技術をテーマとして,文科省GRENE事業の「グリーントライボ・イノベーション・ネットワーク」プロジェクト (H23-H27) の成果を含め,材料設計,計測技術による現象解明,システム設計など様々なアプローチに基づいた研究成果を発表いただき,活発な議論を通して理解を深めて今後の発展に役立てたいと考えています.
 なるべく多くの方にご参加いただき,より充実したシンポジウムにしたいと考えますので,皆様の多数のご参加,ご講演をお待ちしております.