シンポジウムセッションの講演募集について
「トライボロジー会議 2003 秋 新潟」では,一般講演による通常のセッションのほかに下記の2つのテーマについてシンポジウムセッションを設け,講演を募ることに致しました.趣旨をご理解の上,ふるってご応募・ご参加下さいますようお願い致します.
テーマ(1)「今、トライボロジーを考える」 (分類番号19) オーガナイザー 岩井 善郎 君(福井大学工学部機械工学科) 松崎 良男 君(石川工業高等専門学校機械工学科) 糸魚川 文広 君(名古屋工業大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー) 開催趣旨 現在,大学・高専では,教育の充実が最重要課題と位置づけられ,また日本技術者教育認定機構(JABEE 設立 1999年11月)による教育プログラムの認定との関連から,カリキュラムの見直しが行われています.他方,企業においても,従来自社に必要な新入社員向けの教育の実施が次第に困難になりつつあり,技術者教育を考える必要に迫られています.しかし,トライボロジーは,大学教育の中で基礎科目としての認識が低く,優先順位も高くないのが現状です.本シンポジウムでは,このような時期に,大学・高専でのトライボロジー教育や,企業で必要とされる技術者教育とトライボロジー教育の現状を把握し,今後のトライボロジー教育のあり方と学会の役割について考えたいと思っています.学会員皆様のトライボロジー教育の講義内容や教材などの具体的な紹介(教材・視聴覚教材等の展示、デモ講義等も歓迎),企業からの要望・意見等の発表など,トライボロジー教育に関心のある方々の積極的な参加をお願い致します. テーマ(2)「接触解析に基づく機械要素の長寿命(信頼性)設計」−基礎から応用まで−(分類番号20) オーガナイザー 新田 勇 君(新潟大学工学部機械システム工学科) 本田 知己 君(福井大学工学部機械工学科) 岩井 智昭 君(金沢大学工学部機能機械工学科)開催趣旨 マイクロマシーンやMEMSなどの先端機械から産業の米といわれる転がり軸受などの機械要素まで,およそ動きを伴う機械には長寿命(信頼性)が要求されます.信頼性を決定する因子として摩擦や摩耗が挙げられ,多くの場合は膨大な試験評価とトライ・アンド・エラーにより信頼性が確保されます.一方で,摩擦や摩耗の根源をたどれば,接触に行き着きます.改めていうまでもなく,接触はトライボロジーの基本であり,接触解析を基にした応力場を知ることにより,機械の信頼性設計が可能となると思われます.しかし,接触解析が信頼性設計においてどれほど有用であるかについての議論は十分になされていなかったようです.そこで,潤滑の有無を問わず,機械の信頼性設計に接触解析を用いた例を集めて発表しあう場を設けて,接触解析の利用法について討論したいと考えました.接触解析の基礎から応用まで幅広く話題を求めますので,積極的なご参加をお願いします.申し込み原稿にオリジナリティは要求しません.忌憚のない意見交換ができることを願っております.
Copyright(C)2003 Japanese Society of Tribologists
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