トライボロジー会議 2007秋 佐賀
特別講演会
(市民開放,参加費無料)
日時:2007年9月27日(木)15:15〜17:15
会場:佐賀県立美術館ホール (〒840-0041 佐賀県佐賀市城内1-15-23)
「特別講演会」のポスターは こちら からご覧頂けます.
- 特別講演 その1 「ここまで進歩した人工関節」
佛淵孝夫 氏 (佐賀大学医学部整形外科)
人間の尊厳や生活の質(QOL)が叫ばれる現代において,高齢化とともに多発する様々な関節疾患は重大な問題です.それらの代表的な病気が変形性関節症や関節リウマチですが,今なお完治しないのが現状です.そこで開発されたのが人工関節です.膝関節や股関節に支障を来たし,痛みや歩行障害に苦しんでいた方々が人工関節手術で再び活力のある人生を取り戻しています.最近の人工関節のめざましい進歩は医学関係者のみならず,材料やデザインの開発に当たっている理工系研究者の貢献によるものです.人工股関節手術件数が日本一の佐賀大学病院における人工関節医療の現状とあらたな取り組みについて紹介したいと思います.
- 特別講演 その2 「幕末佐賀藩の科学技術」
本多美穂 氏 (佐賀県立佐賀城本丸歴史館)
佐賀藩は,江戸時代を通じて幕命により長崎港の警備を担当していたため,19世紀初め以降,日本に接近してくる西洋諸国の脅威に直面することとなった.10代藩主鍋島直正は,アヘン戦争の情報を得ると,対外的な危機意識から軍備の近代化を強力に推し進めた.佐賀藩は長崎港外に砲台を築き,そこに配備する鉄製大砲を鋳造するため,城下に日本初の反射炉を建設した.また,洋式海軍を創設するとともに,自らの手で蒸気船「凌風丸」を造った.これらのプロジェクトは,単なる西洋の模倣ではなく,在来の知識や技術の集積のうえに新しい知識や技術を移植するべく,試行錯誤を繰り返しながら進められたものであった.
- 問合せ先
特別講演会 コーディネーター
佐賀大学理工学部機械システム工学科 大野 信義
TEL: 0952-28-8601 FAX: 0952-28-8587 E-mail: ohno@me.saga-u.ac.jp
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