トライボロジー会議 2008春 東京

特別フォーラム

 

テーマ 「地球温暖化の現在と未来」
近年,地球温暖化防止の言葉は世の中に広く波及し,国や企業の環境への取り組みは,省エネ,省資源,そして環境への負荷の軽減を強く意識するようになりました. トライボロジー学会においても,CO2をはじめとする温暖化物質の削減をはじめとし,機械効率の向上,無潤滑化,有害物質の代替等の環境に取組んだ研究開発が活発に行われています. そこで,トライボロジストが環境技術にさらなる貢献をするために,本フォーラムを地球環境の温暖化の現状と将来を考える機会とし,直面する環境問題に対する理解を深めたいと考えます. 今回のフォーラムでは,海洋研究開発機構殿のご協力を受け,海洋観測による現在の地球の診断と,地球温暖化の未来を予測していただきます. ご講演の後,皆様からの活発なご討論・ご質疑応答を展開したいと思います.

総合司会 加藤 孝久 氏 (東京大学教授)
話題提供

(1)演題:「海洋観測から見た温暖化」(講演45分)
講演者:水野 恵介 氏
海洋研究開発機構 地球環境観測研究センター気候変動観測研究プログラム 
プログラムディレクター
概要:温室効果により増加した熱の大部分は海が吸収して海洋には昇温傾向が現れており,これは海洋自体の変化をもたらします. 海面上昇の半分は海水の熱膨張が原因ですし,昇温で海洋の鉛直密度差の強化で海中の物質分布や生態系への影響が考えられます. また,予測より急速に海氷減少の進む北極海や深層循環など観測の重要性をお話したいと思います.


(2)演題:「気候モデルによる地球温暖化予測と温暖化の基本的メカニズム」(講演45分)
講演者:野田 彰 氏
海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター地球環境モデリング研究プログラム
プログラムディレクター
概要:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書(AR4;2007年刊行)では,CO2などの温室効果気体の増加に伴う様々な気候変化が予測されています. 本講演では、AR4の予測結果の概略を示すとともに,気候変化の基本的なメカニズムについて説明し,最後に,次期IPCC報告書に向けた地球温暖化予測研究の現状を紹介します.


(3)総合討論・質疑応答 (30分)
開催日時 2008年5月13日(火) 15:15〜17:15
会場 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟セミナーホール417号室
定員 300名程度
参加費 無料.非会員の方の聴講も歓迎します.
問合せ先  「トライボロジー会議 2008 春 東京(代々木)」実行委員会 特別フォーラム担当
吉井 保夫 (東芝) TEL:044-549-2380 E-mail:yasuo.yoshii@toshiba.co.jp(@を半角に変換してください)

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--> Last modified: Feb. 29, 2008

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