トライボロジー会議 2011春 東京

シンポジウムセッション

 

「トライボロジー会議 2011春 東京」では,一般講演による通常のセッションのほかに複数のテーマについてシンポジウムセッションを設け, 講演を募ることにしました.趣旨をご理解いただき,ふるってご応募・ご参加ください. なお,これらのシンポジウムセッションにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず, 整理された2次情報に基づく講演も受け付けます. 講演の申込は,「講演申込みフォーム(準備中)」のページからお申し込みください.


分類番号 S1 固体潤滑技術から固体トライボロジー技術へ
オーガナイザー: 鈴木 峰男 宇宙航空研究開発機構 研究開発本部
衛星構造・機構グループ
〒182-8500 東京都調布市深大寺東町7-44-1
TEL: 0422-40-3180, FAX: 0422-40-3146
E-mail: suzuki.mineo@jaxa.jp
梅原 徳次 名古屋大学大学院 工学研究科 機械理工学専攻
〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町
TEL: 052-789-2785, FAX: 052-789-2785
E-mail: ume@mech.nagoya-u.ac.jp
鈴木 雅裕 株式会社ジェイテクト 研究開発センター
材料技術研究部 トライボロジー研究室
〒582-8588 大阪府柏原市国分東条町24番1号
TEL: 0729-78-5017, FAX: 0729-77-7675
Email: masahiro_suzuki@jtekt.co.jp
固体潤滑の歴史を振り返ると,当初は,液体潤滑剤が使用できない特殊環境・条件の用途へ固体潤滑剤の実用を目指すのが主体でしたが, 現在では,一般産業用としてごく普通に使用されるようになっています.このような技術の発展の背景には,摩擦する固体表面に発生する物理・化学現象の解明, 各種製膜技術の開発,雰囲気環境の影響評価など,狭義の「固体潤滑技術」から,物理,化学,表面工学,真空技術などの関連分野とが融合した「固体トライボロジー技術」へと 発展したことがあげられます.本シンポジウムでは,このような発展につながった要因や最近の技術動向を踏まえ,多様な観点から,未来の「固体トライボロジー技術」の方向性を 総合的に捉えることを目指しています.潤滑メカニズムを支配する摩擦面の現象,高機能が期待できる固体被膜の創製技術やキャラクタリゼーション,環境にやさしい固体潤滑技術, 過酷環境のトライボロジー技術など,基礎から応用まで幅広く,また他分野との新しい架け橋につながるような発表を期待しています.本テーマに関心のある多数の方の積極的なご 参加をお願いします.

分類番号 S2 低燃費化・クリーンな排出ガスを目指したエンジンのトライボロジー
オーガナイザー: 吉田 秀樹 株式会社 リケン
〒102-8202 東京都千代田区九段北1-13-5
TEL: 03-3230-3911
E-mail: hideki.yoshida@riken.co.jp
三原 雄司 東京都市大学 工学部 機械工学科
〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1
TEL: 03-5707-2100(2569), FAX: 03-5707-2171
E-mail: ymihara@tcu.ac.jp
伊東 明美 東京都市大学 総合研究所 自動車エンジン研究室
〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1
TEL/FAX: 03-3702-7792
Email: aito@tcu.ac.jp
エンジンの世界各地域での排出ガス規制は年々厳しくなり, 加えて燃費規制やCO2規制が施行されています.このような状況において新燃焼システムや燃料噴射装置, 可変動弁機構,排気後処理システムなど新しい技術が次々と導入され,また,燃料の改質やバイオ燃料など燃料の多様化も進められており, 環境への適応と共に比出力の増加も果たす必要があります.このような技術開発と共に,機械的な摩擦損失の低減も非常に重要な技術であり, 動弁系,ピストン系やコンロッド軸受系などに代表されるエンジンしゅう動面の形状,コーティング,表面テクスチャリングなど新しい技術の導入が進められています. また,エンジンの長期的な性能を左右する各構成部品の耐久性は,ピストン系とシリンダのような潤滑油によるしゅう動面だけでなく, 燃料を潤滑油とするインジェクターなどの燃料噴射装置にも求められ,環境対応型エンジンにおけるトライボロジーは益々重要なキーテクノロジーとなります. そこで本シンポジウムでは低燃費化・クリーンな排出ガスを目指したエンジンの摩擦・摩耗・潤滑に関わる技術に関する話題を, エンジンを構成する幅広い部品および潤滑剤を対象として提供いただき,議論を通して今後の課題などの理解を深めていきたいと考えています. 多くの方々のご参加をお待ちしております.

分類番号 S3 表面テクスチャリングとトライボロジー
オーガナイザー: 佐々木 信也 東京理科大学 工学部 機械工学科
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-6
TEL/FAX: 03-5228-8389
E-mail: s.sasaki@rs.kagu.tus.ac.jp
足立 幸志 東北大学 大学院工学研究科 機械システムデザイン工学専攻
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6-01
TEL/FAX: 022-795-6956
E-mail: koshi@tribo.mech.tohoku.ac.jp
表面テクスチャリングは,古くよりしゅう動表面の潤滑状態改善に有効であることが知られており,最近では様々な加工プロセスを用いた研究開発が活発化しています.機械部品に表面テクスチャリングを施す加工方法には,機械除去加工,化学エッチング,サンドブラスト,レーザ微細加工などが工業的に用いられていますが,これまでは,単一の加工プロセスによる加工精度,加工領域の制限された中でのテクスチャリング効果が断片的に調べられてきています.そのため,テクスチャリングによるトライボロジー特性改善に効果については,系統的な設計指針はなく,テクスチャによる流体潤滑効果に関するシミュレーションひとつを見ても,理論的な裏付けさえ十分に議論されていないのが現状です.一方で,テクスチャリングは,機械部品の表面仕上げという根本的な問題にも大きく関わっています.例えば,軸受しゅう動面はもとより金型の表面での剥離性などに表面粗さの大きさや方向性がどのように影響を及ぼすのか,また,表面仕上げをどのように設計して品質を管理すべきかなど,古くて新しい問題が多く残されています. そこで本シンポジウムでは,トライボロジー会議2010春東京,トライボロジー会議2010秋福井に引き続き,ナノスケールからマクロスケールまでのテクスチャリングをシームレス(マルチスケール・テクスチャリング)に捉えることで,表面粗さを含むテクスチャリング表面の設計,加工プロセス技術およびトライボロジー特性評価について,具体的なアプリケーションあるいは製品イメージを踏まえての議論を深めたいと考えております.多くの方々の参加をお待ちしております.

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--> Last modified: Nov. 28, 2010

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