「摩擦への挑戦」の発刊と会員割引価格のご案内

日本トライボロジー学会創立50周年記念出版】・新コロナシリーズ 52

発行日2005年5月20日
体裁 B6判 176頁
定価1,260円
 「摩擦への挑戦 −新幹線からハードディスクまで−」 が発刊されました.本書は,日本トライボロジー学会50周年記念行事の一環として,現代日本の機械産業の発展に大きく貢献したトライボロジー技術にかかわる話題を,読み物形式にまとめた本となっております. 各分野において開発を成功させてきたトライボロジストの中から8名の方々に,苦労話や成功に結びついた秘訣を,その当時を振り返っていただき,ご執筆いただいております.平成15年度より「トライボロジーX」出版編集委員会を設置し,トライボロジー学会会員のみならず一般のエンジニア,研究者,学生など各層に内容が理解され必ず有益な示唆が得られるように編集作業を繰り返し,このたび晴れて刊行の運びとなりました.特にトライボロジー技術者にとって有益かつ貴重な書籍であると確信しております.本会の個人会員の皆様には期間限定・特別価格にて頒布いたします.この機にぜひともご購入下さい.
 自動車も,新幹線も,コンピュータも,豪華客船も,さらに巨大な吊橋もトライボロジーの技術が無ければ今の姿は不可能です.そこには,失敗,挫折を繰り返しながら壁を乗り越えた技術開発の歴史があります.本書はトライボロジーにかかわる開発を担当してきた人たちの肉声を集めた「トライボロジーの世界」へいざなう入門書です.

☆★会員特価販売のご案内★☆

 平成17年12月末日までにご注文頂いた個人会員各位には、定価1.260円のところ特別価格1,000にて販売させて頂きます.また,ご関係の方にもご紹介いただけましたら同様に特別価格にて販売させて頂きます.なお、5冊以上ご注文いただいた方は,送料無料です.ただし、会員特価のご注文は書店では扱えませんのでご注意下さい.

会員割引価格 1,000円+送料160円 

☆申込要領☆
 以下の申込書をご利用の上,下記の発行所まで直接お申込ください.なお、トライボロジー会議2005秋 東京の会場での直接販売も実施予定です.
(学会事務局では取扱いませんのでご注意ください.)

 発行所:(株)コロナ社(東京都文京区千石4-46-10
        TEL:03-3941-3131 FAX: 03-3941-3137

申込書 (order.pdf)

 目次 

1.ベアリングで世界を動かす
 ベアリングとはなんだろう,機械の中でのベアリングの働き,日本人の暮らしが求めた静かなベアリング,なぜ世界を動かす転がり軸受をつくったのか,低騒音転がり軸受をつくりだした技術,長寿命転がり軸受をつくりだした技術,EHL油膜型転がり軸受をつくりだした技術,アメリカの夢を日本で形にした軸受の技術

2.高速新幹線へのトライボロジーの挑戦
 新幹線の歴史は鉄道技研の講演会から始まった,高速で転動する車輪とレールのトライボロジー,高速で安定走行する新幹線の台車と軸受,台車,軸受,究極の安全をバックアップする摩擦ブレーキ,新世代における新幹線電車の高速化技術とトライボロジー

3.自動車のトライボロジー研究物語
自動車はトライボロジー技術の宝庫,トライボロジーで動くエンジン,例えばどんなことを・・・,意外なことからこの世界へ,迷いの世界,「泥沼ですぞ」に発奮して,クレーム解析の時代,成功に自信,さらばクレーム時代,研究分野の広がり,研究と開発,素晴らしき仲間,人脈を得た「貧乏くじ」,トライボロジーとは要するに

4.本四架橋用軸受に至る道
 軸受無給油(自己潤滑軸受),固体潤滑剤軸受,橋梁用支承,本州四国連絡橋(タワーリンク軸受)

5.鉱石が潤滑の難問解決に貢献
 潤滑→トライボロジーとは,未知との遭遇,二硫化モリブデンの実用テスト,さらに北に転勤,住鉱潤滑剤に出向,二硫化モリブデン研究の歴史,使用実例,じつは読者の皆さんは固体潤滑剤の愛用者です,もし固体潤滑剤と遭遇していなかったら

6.自動車から圧延機まで油屋の苦しみと喜び
 油屋はなにをする人か?,油屋の昔からの地位,いまの油屋はなにをしているのか?,石油会社の中でのグリース担当,グリースとの出会い−付着性,変なグリースの正体は?,虎の皮か不死鳥か?,鳴かせの名人,グリースは研究の対象となるか?,レオロジーでグリースをつかみ取る,おわりに

7.船舶事故との出会いと転機
 イギリスと船舶とトライボロジー,マリンエンジニアとシーマンシップ,舶用エンジンの重大事故との出会い,摩耗研究への転機とその後の展開

8.高耐久性塗布型磁気ディスク媒体開発物語
 情報化社会を支える磁気ディスク装置,磁気ディスク装置の構造とトライボロジー,塗布型円板の国産化,研究のスタート,結合樹脂の選択,フィラーの効果の発見,製品化,コンタクト・スタート/ストップ用円板の耐久性向上,CS/S用円板の開発開始,突起仮説,トライボロジー特性の向上,耐久性評価法の見直し,記録再生特性の向上によるトライボロジー信頼性向上,装置全体のクリーン化,おわりに


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