トライボロジー会議 2007秋 佐賀

シンポジウムセッション

 
 「トライボロジー会議 2007 秋 佐賀」では,一般講演による通常のセッションのほかに下記の4つのテーマについてシンポジウムセッションを設け,講演を募ることにしました.趣旨をご理解いただき,ふるってご応募・ご参加ください.なお,これらのシンポジウムセッションにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.講演の申込は,トライボロジスト2007年4月号,5月号ならびに6月号に掲載の「トライボロジー会議 2007 秋 佐賀」の講演申込要領に沿って行ってください.

テーマ(1)バイオトライボロジー(分類番号19)

オーガナイザー:
澤江義則(九州大学大学院工学研究院知能機械システム部門)
E-mail: sawa@mech.kyushu-u.ac.jp
日垣秀彦(九州産業大学工学部機械工学科)
E-mail: higaki@ip.kyusan-u.ac.jp
中西義孝(九州大学デジタルメディシン・イニシアティブ)
E-mail: nakanisi@digital.med.kyushu-u.ac.jp
森山茂章(福岡大学工学部機械工学科)
E-mail: moriyama@fukuoka-u.ac.jp
今戸啓二(大分大学総合科学研究支援センター)
E-mail: imado@cc.oita-u.ac.jp

 歩行や跳躍といった運動から,瞬きや呼吸といった無意識の動作まで,人や動物は日常の中で様々な動作を行います.これら多様な運動機能は,生体が備える優れた潤滑機能により実現されており,その潤滑メカニズムは,これまでも多くのトライボロジストの興味を集めてきました.しかしその詳細については未だ多くの疑問が残されており,また生体関節を代替する人工関節についても,未だ摩耗というトライボロジー問題が存在します.可動関節に関する研究を中心に進展したバイオトライボロジーは,研究対象を皮膚や目,臓器等に広げながら,学際領域研究として更なる発展が望まれています.このシンポジウムでは,関節をはじめとする生体組織・器官やその代替材料・デバイス等に関する,最新のバイオトライボロジー研究について討論を行いたいと思います.


テーマ(2)伝動装置のトライボロジー(分類番号20)

オーガナイザー:
吉野英弘(佐賀大学理工学部機械システム工学科)
E-mail: yoshino@me.saga-u.ac.jp
福永圭悟(大分工業高等専門学校機械工学科)
E-mail: fukunaga@oita-ct.ac.jp
和泉直志(九州大学大学院工学研究院機械科学部門)
E-mail: izumi@mech.kyushu-u.ac.jp
江副 覚(水産大学校海洋機械工学科)
E-mail: ezoe@fish-u.ac.jp
園田計ニ(崇城大学工学部機械工学科)
E-mail: k2sonoda@mec.sojo-u.ac.jp

 伝動装置に対する要求は,小型軽量化を実現するための伝達能力の向上,人に心地よい使用感を提供する振動騒音の低減,省エネルギーを実現する効率の向上,市場における競争力を確保するコスト低減の4つに集約されます.最近の話題として,伝動装置の代表格である自動車用歯車では,砥石による歯面仕上げが導入されはじめたほか,ショットピーニングを含む各種表面改質技術が次々と実用化され,自動車の軽量化・性能向上・コスト低減に大きく貢献しています.本シンポジウムでは,歯車やトラクションドライブ,ねじなど,各種伝動装置の強度向上,効率,損傷,潤滑,運転性能のほか,伝動装置に関する最近の話題,問題点の提起など,多数の講演発表をお待ちしております.


テーマ(3)薄膜のトライボロジー(分類番号21)

オーガナイザー:
松田健次(九州工業大学工学部機械知能工学科)
E-mail: matsuda@mech.kyutech.ac.jp
松井昭彦(三菱重工業株式会社 長崎研究所)
E-mail: akihiko_matsui@mhi.co.jp
砂原 賢治(株式会社安川電機 品質保証部)
E-mail: suna@yaskawa.co.jp

 近年,基材表面に特性の優れた薄膜を形成する技術がめざましい進歩をみせており,その薄膜は,情報機械,半導体製造,航空宇宙,加工などの多くの分野で実用化されております.薄膜に寄せる期待あるいは要求は益々厳しさを増していますが,その適用分野の性格上,特殊なあるいは過酷な環境下で使用されることが多く,摩擦の最適化と長寿命化を図るためには,使用環境や場合によっては保管条件までも考慮した設計開発を行うことが必要になります.また,材料開発にあたっては,薄膜の機械的特性や,物理・化学的特性を正しく把握することも重要になってきます.本シンポジウムでは,こうした摩擦摩耗の制御に大きな役割を担っている薄膜の設計開発技術に関する情報交換を通じて,現状の問題解決と,今後のさらなる発展に貢献することを目的としています.オリジナリティにこだわらず,これまでに発表した情報を整理した内容の講演も歓迎します.


テーマ(4)水素利用のトライボロジー(分類番号22)

オーガナイザー:
杉村丈一(九州大学大学院工学研究院機械科学部門)
E-mail: sugi@mech.kyushu-u.ac.jp
佐々木信也(東京理科大学工学部第一部機械工学科)
E-mail: s.sasaki@rs.kagu.tus.ac.jp

 地球環境問題,エネルギー問題を背景とした中長期的課題として,水素を高度かつ広範に利用するための取組みがはじまっている.そのなかで、燃料電池自動車や水素インフラ設備などで使用される各種機械要素の性能および安全・信頼性向上のためのトライボロジーが必須となっている.本シンポジウムでは、トライボシステムにおける雰囲気の影響に関わる基礎研究から,軸受,バルブ,シールなどの実用材料の摩擦・摩耗特性まで,水素に関わるトライボロジー研究の現状と課題について,広く研究発表を募集いたします.



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--> Last modified: May 9, 2007

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