トライボロジー会議 2008秋 名古屋

シンポジウムセッション

 

 
 
「トライボロジー会議 2008 秋 名古屋」では,一般講演による通常セッションのほかに,下記の2つのテーマについてシンポジウムセッションを設け,講演を募ることにしました.趣旨をご理解いただき,ふるってご応募・ご参加下さい.なお,これらのシンポジウムセッションにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.講演の申込みは,トライボロジスト2008年4月号,5月号ならびに6月号に掲載の「トライボロジー会議 2008 秋 名古屋」の講演申込み要領に沿って行って下さい.


テーマ(1) 自動車のトライボロジー (分類番号19)

オーガナイザー:

不破良雄:トヨタ自動車(株)車両技術本部
   E-mail:fuwa@giga.tec.toyota.co.jp

山本匡吾:帝国ピストンリング(株)    
E-mail:yamamoto-m@teikokupr.co.jp

 

地球の温暖化に代表される地球的規模の環境問題,有限の石油燃料節約の問題が関心を集めており,自動車には,特に燃費向上と排出ガス低減が今まで以上に求められている.燃費向上と排出ガス低減のために,様々なエンジンと駆動系の開発や要素技術開発が行われており,トライボロジーがキーテクノロジーとなっている.

自動車のトライボロジーに関係するものであれば,例えば,エンジン摺動部品(すべり軸受,ピストンリング,動弁系等),駆動系摺動部品(CVT,ギヤ,転がり軸受等),補機部品,潤滑油(オイル,グリース),表面処理(硬質膜,樹脂コート等),現象解析等幅広く議論できたら良いと思っています.オリジナリティにこだわらず,これまでに発表した情報を整理した内容の講演でも結構です.



テーマ(2) 固体潤滑のトライボロジー (分類番号20)

オーガナイザー:

上村正雄:豊橋技術科学大学機械システム工学系    
E-mail:uemura@mech.tut.ac.jp

竹市嘉紀:豊橋技術科学大学機械システム工学系
E-mail:takeichi@mech.tut.ac.jp

環境問題や資源問題がいわれて久しく,そのような中で固体潤滑への期待がますます高まっております.さらなる低フリクション,低摩耗,耐環境性などの要望に加え,各種機器の軽量化に伴ってしゅう動部の高温化,高面圧化が進み,しゅう動条件はますます厳しくなっています.これらの要望に対応すべく,新しいトライボ材料の開発や新材料を積極的に利用した複合材料の開発が進められております.また固体潤滑膜の成膜技術の進展にもめざましいものが見られます.固体潤滑が関係するものであれば分野および対象は問いませんので,この分野に関心のある方々からの多数のご発表をお待ちしております.また,オリジナリティにこだわらず,これまでに発表した情報を整理した内容の講演も歓迎します.

 

 

テーマ(3) イオン液体のトライボロジー (分類番号22)

 

オーガナイザー:

南一郎:岩手大学工学部

E-mail:ichiro@iwate-u.ac.jp

佐々木信也:東京理科大学工学部

E-mail:s.sasaki@rs.kagu.tus.ac.jp

 

イオン液体は「デザインできる流体」であるとともに分子性液体では見られない特徴,たとえば@低揮発性A優れた熱・酸化安定性B高粘度指数C難燃性D高熱容量などを示します.これらの物理化学的性質は潤滑油にとって好ましいので特殊用潤滑剤への実用が期待されています.しかし現状ではトライボロジスト同士の情報交換の機会はほとんどありません.そこで自由な情報交換の場を提供するために「イオン液体のトライボロジー研究会」が本会第三種研究会として設立されました.本シンポジウムは同研究会が主催して以下のテーマについて意見交換を行います.つきましては,オリジナルの研究成果のみならず整理された二次情報の話題提供をいただき,活発な意見交換を行うためにふるってご参加ください.

1)期待されるイオン液体の用途

2)実用化に当たっての問題点

3)他分野での取り組みとトライボロジーへのヒント

 


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--> Last modified: May 23, 2008

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