分類番号 S1 | トライボロジー教育の現状と展開 | |
オーガナイザー: | 野口 昭治 | 東京理科大学 理工学部 機械工学科 〒278-8510 千葉県野田市山崎2641 TEL:04-7122-9596 FAX:04-7123-9814 E-mail:nog@rs.noda.tus.ac.jp |
武田 稔 | 株式会社ジェイテクト 〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目11番15号 TEL:03-3572-4234 FAX:03-3571-6234 E-mail:minoru_takeda@jtekt.co.jp |
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是永 敦 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 〒305-8564 茨城県つくば市並木一丁目2番地1 TEL:029-861-7145 FAX:029-861-7092 E-mail:korenaga-a@aist.go.jp |
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摩擦・摩耗・潤滑に関する学術・技術を総合的に表現する “トライボロジー”という言葉が誕生して半世紀になろうとしていますが,世間では未だ広くは知られるには至っておりません.そこでトライボロジー学会では,
トライボロジー普及と理科離れ対策への貢献を目的として,“摩擦の実験講座”,“摩擦の科学”研究会を第1種研究会として立ち上げ,小中高生を対象とした教育方法,教育機材等を検討してきました.これらの成果は,WTC2009京都において展示会場にブースを設けて公開したところ,海外の研究者からも高い評価を得ることができました.また最近では,企業や大学等において理科教育や地域貢献活動の一環として,トライボロジー教室を開催する動きも活発化しているようです.
そこで本シンポジウムでは,各界におけるトライボロジー教育の取り組みや活動の現状を踏まえ,問題点や今後の展開について議論を深めたいと考えております.大学,企業,NPOにおけるトライボロジー専門教育,イベントでの一般市民,低学年層への普及,公的機関での技術普及活動等の取り組みに関する講演を広く募集致します. |
分類番号 S2 |
表面テクスチャリングとトライボロジー
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オーガナイザー: | 足立 幸志 | 東北大学 大学院工学研究科 機械システムデザイン工学専攻 〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6-01 TEL/FAX:022-795-6956 E-mail:koshi@tribo.mech.tohoku.ac.jp |
佐々木信也 | 東京理科大学 工学部 機械工学科 〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-6 TEL/FAX:03-5228-8389 E-mail:s.sasaki@rs.kagu.tus.ac.jp |
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表面テクスチャリングは,古くよりしゅう動表面の潤滑状態改善に有効であることが知られていますが,新しい加工プロセスを取り入れた研究開発が最近,活発化しています.機械部品にテクスチャリングを施す方法として,機械除去加工,化学エッチング,サンドブラスト,レーザ微細加工などが工業的に用いられていますが,これまでは単一の加工プロセスにより,加工精度や加工領域が制限された中でテクスチャリング効果が調べられてきています.そのため,テクスチャリングによるトライボロジー特性改善に効果については系統的な設計指針となるようなものはなく,テクスチャによる流体潤滑効果に関するシミュレーションを見ても,理論的な裏付けさえ十分に議論されていないのが現状です.
一方で,テクスチャリングは,機械部品の表面仕上げという根本的な問題にも大きく関わっています.例えば,軸受しゅう動面はもとより金型の表面でのはく離性などに表面粗さがどのように影響を及ぼすのか,また,表面仕上げをどのように設計し品質を管理すべきかなどといった古くて新しい問題が多く残されています. そこで本シンポジウムでは,ナノスケールからマクロスケールまでのテクスチャリングをシームレス(マルチスケール・テクスチャリング)に捉え,表面粗さを含むテクスチャリング表面の設計,加工プロセス技術およびトライボロジー特性の評価方法等について,具体的なアプリケーションあるいは製品イメージを踏まえながら議論を深めたいと考えています.多くの方々の参加をお待ちしております. |
分類番号 S3 | 境界潤滑の極限に挑む | |
オーガナイザー: | 森 誠之 | 岩手大学 工学部応用化学科 〒020-8551 岩手県盛岡市上田4-3-5 TEL:019-621-6334 FAX:019-621-6334 E-mail:mori@iwate-u.ac.jp |
益子 正文 | 東京工業大学大学院 理工学研究科 化学工学専攻 〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1,S1-27 TEL:03-5734-3036 FAX:03-5734-2628 E-mail:mmasuko@chemeng.titech.ac.jp |
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境界潤滑は古くて新しい研究対象であり,近年さまざまな角度から境界潤滑現象が注目され研究が発展しています.例えば,複雑で解析が困難であったトライボフィルムの構造や生成過程が,新しい解析技術により明らかにされつつあります.また,新規材料や潤滑油成分の開発が進み,環境に適合する潤滑油が開発され,さらに新規な境界潤滑手法が生み出されています.このような境界潤滑現象の基礎的理解に基づく技術開発は,直接・間接にCO2削減に寄与し,最近話題になっているグリーントライボロジーの実現に貢献するものです.このときに当たり,添加剤,材料および構造解析の研究者が集い,境界潤滑の「極限」を超えることを目標に,議論を通して基礎的な理解を深めたいと考えています.具体的な課題は以下に例示しました.これ以外の課題の発表も大いに歓迎します.幅広い技術者・研究者の参加をお待ちしています.
課題例:二酸化炭素排出量削減に直接関わる摩擦の制御技術/機器・潤滑剤の長寿命化による究極のメンテナンスフリー化/境界潤滑とそれに関わる潤滑剤の究極の性能に迫る/これまでの古典的境界潤滑理論では説明できない境界潤滑性能の解明/トライボフィルムのキャラクタリゼーションの究極を極める/トライボフィルム生成に関わる因子の洗い出し,など |
--> Last modified: Dec. 14, 2009
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