御礼:シンポジウムセッション「転がり疲れに関する最近の成果と今後の課題」開催

 本研究会は、昭和54年に始まり、40年にわたって転がり疲れに関するディスカッションを行なっています。対象とするトピックスは、転がり接触を伴う種々の機械要素とそのシステム、ならびに材料・潤滑剤などです。その研究者や技術者が集い、自由闊達な雰囲気の中、転がり疲れに関する話題提供と討論を行なっています。
 転がり疲れは機械の故障に繋がる非常に重要なテーマですが、現象の理解が難しく、半ば「永遠の課題」のような捉え方をされがちです。しかし、企業の皆さんが持っておられる現場の感覚、事例、研究成果と、大学や研究機関の方々の研究成果を連携させれば、少しずつ問題は解決でき、逆にこれらが産業の強みとなると考えています。
 転がり疲れに携わっておられる方、興味がおありの方、どうかまずはご参加戴ければ幸いです。
 なお、活動の頻度は年に2~3回で、現在委員は約50名です。

トライボロジー会議2021春 東京にて下記のシンポジウムセッションを開催しました.
本シンポジウムセッションも一般公演セッションと同じくWeb会議システム(Zoom)を使用したオンライン方式(同期型)で実施し,一時は130名に迫る程の皆様にご参加頂きました.
ご講演者並びに聴講者の皆様,誠にありがとうございました.

分類番号 S1 「転がり疲れに関する最近の成果と今後の課題」
5/26(水) 9:00 ~ 14:40

オーガナイザー
植田 光司 :日本精工株式会社
大滝 亮一 :シェフラージャパン株式会社
藤田 工  :NTN株式会社 
佐田 隆  :株式会社ジェイテクト

 転がり軸受は,機械の信頼性に大きく影響を及ぼす機械要素である.転がり疲れは,転がり軸受の基本的な性能指標である疲れ寿命に影響し,機械の故障に繋がる非常に重要な現象であるため,長年に渡ってエンジニアの重要な関心事である.近年,材料技術の進化や新たな潤滑剤の出現によって,転がり軸受が使用される環境変化の影響を受けるとともに,分析・評価技術が高度化し,現在も新しい知見が生み出され,課題が見つかっている分野である.そこで,「転がり疲れ研究会」と「転がり軸受寿命研究会」共催で本シンポジウムを開催し,最近の転がり疲れの研究成果についての講演を通して,転がり疲れの現象解明の課題やさらなる発展に寄与する議論の場を提供する.

セッション1(9:00~10:20) 司会:大滝亮一(シェフラー)
B15 近年の転がり軸受の転動疲労寿命
   ◆藤田工(NTN)
B16 非金属介在物と母材の密着による転がり疲れ寿命の向上
   ◆佐田隆,三上剛,木澤克彦(ジェイテクト)
B17 高周波超音波探傷による転動疲労き裂進展の評価
   ◆岡田尚弘,藤田工(NTN),溝部浩志郎,木田勝之(富山大)
B18 Advanced carbonitriding technology to improve bearing life
   Ashish Soni,Werner Trojahn,Markus Dinkel(Schaeffler),◆吉川朋伸,大滝亮一(シェフラー)

セッション2(10:40~11:40) 司会:藤田工(NTN)
B19 ラジアルニードル軸受の転がり疲れに及ぼす潤滑油の影響
   ◆砂川洋二,横溝真人(出光興産)
B20 転がり疲労寿命におよぼすポリマー組成の影響と疲労寿命延長メカニズム
   ◆田川一生(ENEOS)
B21 グリース潤滑下における転がり疲労への各種潤滑油添加剤の影響
   ◆秋山博俊,幸賢司,前田十世(日本グリース),關正憲(岡山理大)

セッション3(13:20~14:40) 司会:佐田隆(ジェイテクト)
B22 残留応力測定と接触解析で得られたSN曲線を用いたマイクロピッチング寿命の推定方法
  (第2報 真実接触部とEHL油膜による荷重分担の考慮)
   ◆長谷川直哉,藤田工(NTN),内舘道正(岩手大),阿保政義(兵庫県立大)
B23 疲労き裂進展に及ぼす車輪の転がり方向逆転の影響
   髙橋優雅,◆赤間誠(阪産大)
B24 二円筒転がり疲労試験による鉄道レールの結晶状態変化の把握
   ◆兼松義一,松井元英(鉄道総研)
B25  円筒ころ軸受のはく離長さ推定に関する研究
   ◆前川利満,田口恵一郎,今西賢治,柴崎健一(NSK)

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※下記第127回研究会は終了しました.次回の第128回研究会につきましては,詳細が決まり次第掲載致します.
第128回は2021年秋月以降開催を予定しております.
                  
 --- 記 ---

○第127回 転がり疲れ研究会

〇日時:2019年11月22日(金) 14:00~16:10

〇場所:パルステック工業株式会社様
    〒431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川7000-35
 https://www.pulstec.co.jp/

〇研究会の内容:

JR浜松駅集合 13:00
集合場所: 浜松駅南口 タクシー乗り場
  ジャンボタクシーにて全員でパルステック工業様に移動
  「パルステック工業」様名で予約済み

研究会開始(主査挨拶) 14:00
パルステック工業株式会社様 ご紹介 14:05~14:35
(1)会社概要のご紹介
(2)製品・技術・適用例等のご紹介

休憩14:35~14:45

話題提供 (各講演、講演時間30分+質疑応答5~10分)14:45~15:55
  1. 日本精工株式会社 小林 大輔 氏
   「X線および透過電子顕微鏡による転がり疲れ形態の分析」

   2. NTN株式会社  長谷川 直哉 氏
   「純転がり条件下におけるピーリングのメカニズムと寿命予測に関する研究」

パルステック工業株式会社様ショールーム見学 15:55~16:10

技術交流会会場へ移動16:10~17:00
技術交流会 17:00~19:00
 *浜松駅周辺を予定,参加者に別途連絡差し上げます

本件担当幹事:橋本 翔 (日本精工株式会社  hashimoto-sho@nsk.com)

第128回研究会の開催予定

第128回研究会は、2021年秋頃に開催予定です。

詳細が決定次第、本HPに掲載いたします。

活動の記録

研究会の開催記録(第122回~127回)はこちらをご覧ください。

活動記録 [pdf:76.4KB]

お問い合わせ

多くの方のご入会をお待ちしております。まずは研究会にご参加戴き、ご入会はその後でご判断頂ければ結構です。
<第62期運営担当>
 主査: 植田 光司(日本精工株式会社) ueda-k(a)nsk.com
 幹事:(代表)橋本 翔(日本精工株式会社) hashimoto-sho(a)nsk.com
          大滝 亮一(シェフラージャパン株式会社) ryoichi.otaki(a)schaeffler.com
                  
※上記アドレス内の(a)は@に置き換えてください