工作機械のトライボロジー研究会

研究会設立の趣旨

先進工業国において,各種工業製品を作り出す上で工作機械は基盤的な役割を担っています.日本がこの分野で今後も世界をリードしていくには,日本の工作機械を支える技術力をより一層高めていく必要があります.特に,主軸や案内面,各種加工作業,省エネルギー等では,トライボロジーが重要な役割を果たしています.本研究会は参加する会員の課題や成果の討論を通して,工作機械のトライボロジーに係わる研究と技術の発展に寄与すると共に,日本の工作機械の技術が今後も世界のトップクラスを維持していく一助とするために平成27年1月に設立されました.

会員の状況

工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,すべり案内面,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油剤,工具等に関係する研究者や技術者が多数参加しています.平成28年5月時点で会員数75名です.研究会では実際に工作機械を使用されている企業の方からご要望やアドバイスを頂き,それを研究会の活動に反映したいと考えています.常時会員の募集を行っていますので多方面からの研究会への参加よろしくお願いします.

活動状況(次回研究会について)

第23回研究会 2025年1月27日(月)

●日  時:2025年1月27日(月)13:00 ~ 16:45  (受付開始12:30~)
●会  場:東京理科大学(神楽坂)森戸記念館 地下1階 第一フォーラム
      東京都新宿区神楽坂4-2-2
●研究会議事
13:00~13:10 開会の挨拶および研究会議事
               東京理科大学 教授・研究会主査 野口 昭治
●話題提供 
(1)13:10~13:55 糸魚川 文広 氏 (名古屋工業大学 電気・機械工学専攻 機械工学分野)
「表面微細構造(粗さ・うねり)が境界潤滑特性、および耐ピッチング性能に与える影響」

(2)13:55~14:40 今 智彦 氏 (福井大学 学術研究院工学系部門 機械工学講座)
「研削加工時のAE信号を用いた工作物表面粗さ推定技術の開発」

(14:40~15:10 コーヒーブレイク[会場:2階第1会議室))

(3)15:10~15:55 辻村 奈央 氏 (NTN株式会社 基礎技術研究所 トライボロジーGr)
「軸受保持器の高速ホワールに対する保持器可動領域に基づく考察と対策」

(4)15:55~16:40 堀田 智哉 氏 (関東学院大学 理工学部理工学科 機械学系)
「リニアガイドにおける電食損傷形態」

●16:40~16:45 閉会の挨拶および事務連絡

●技術交流会
会 場:東京理科大学 神楽坂キャンパス8号館食堂
時 間:17:00~19:00
参加費:3000円

次回研究会の配布資料(パスワードによるアクセス制限)