本会の研究活動は最近極めて活発であり、トライボロジー会議における発表件数も年々増加しております。このような会員の自由な発想に基づく研究が重要であることは言をまちませんが、本会がより積極的に社会に貢献するためには、タイムリーな重要性をもつ研究課題に対して、会員の研究のパワーを集中することが望ましいと考えられます。
このような観点から、本会では年度ごとに「重点研究課題」を選定し、春のトライボロジー会議にその課題のシンポジウムセッションを設けております。今年度は第10回として「コーティング技術」と「ファイル記憶のトライボロジー」を重点研究課題に選定し、シンポジウムを開催します。皆様方の積極的な講演を募集します。
なお、これらのシンポジウムセッションにおける講演は、一般講演とは異なり発表は必ずしもオリジナルに限定せず、整理された2次情報も受け付けます。講演の応募は講演申込要領にしたがってお願いいたします。
【オーガナイザ】 田中章浩君 機械技術研究所 基礎技術部 トライボロジー研究室 〒305-8564 つくば市並木1-2 TEL:0298-61-7069,FAX:0298-61-7007 e-mail:atanaka@mel.go.jp 不破良雄君 トヨタ自動車株式会社 第4開発センター 第1材料技術部 トライボロジ材料室 〒471-8572 豊田市トヨタ町1 TEL:0565-23-9030,FAX:0565-23-5782 e-mail:fuwa@giga.tec.toyota.co.jp薄膜蒸着、溶射、電気的あるいは化学的めっき、固体潤滑被膜等のコーティング技術を、トライボマテリアル等に適用することへの関心が、コーティング技術の進歩と相まって、最近益々高まっています。さらに、適切なコーティング技術を選択することにより、色々な機能を持つ材料を作製することが可能なため、これからのトライボマテリアル等の開発技術として、大いに期待が持たれています。このような背景の下に、トライボロジー会議2000年春東京において、コーティング技術のシンポジウムセッションを企画したところ、薄膜蒸着技術を中心にした多数の研究発表が得られ、活発な討議ができました。そこで2001年春のトライボロジー会議において、再度、コーティング技術のシンポジウムセッションを設けることになりました。このシンポジウムセッションでの発表やディスカッションにより、当該技術のトライボロジーへの適用のさらなる拡がりや発展を図りたいと考えています。薄膜蒸着のほかに、溶射、めっき、固体潤滑被膜等の研究発表を幅広く募集いたします。皆さんの積極的な参加をお願いいたします。
【オーガナイザ】 川久保洋一君 信州大学 工学部 機械システム工学科 〒380-8553 長野市若里4-17-1 TEL: 026-269-5141,FAX: 026-269-5145 e-mail:kawaku@gipwc.shinshu-u.ac.jp 柳沢雅広君 NEC機能デバイス・材料研究本部 機能デバイス研究所 〒216-8555 川崎市宮前区宮崎4-1-1 TEL: 044-856-2087,FAX: 044-856-2220 e-mail:m-yanagisawa@cp.jp.nec.comファイル記憶では,少数の記録再生素子で大面積記録媒体上を走査し情報の記録再生を行います。その高性能化には両者の間隔の短縮が必須です。特に,HDDにおいては今後ヘッド・ディスク間隙10nm以下の実現が見込まれています。このような狭間隙での相対運動を長期間の安定に維持するためには,トライボロジーの基礎的研究と実際の機器,部品の開発の両輪がそろって回転することが必要です。