前書き
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「トライボロジー会議 xxxx秋_」は東京以外を会場に開催することが定着してきた.
2003年度は「新潟」を開催候補地とすることが2年前の理事会で決まり,速やかに実行委員会が組織された.
しかし,当初は少人数の有志による暫定組織であったように記憶している.幸いにも南西は福井県から北東は
新潟県までのトライボロジー関係者が集う「日本海トライボロジー研究会」がその暫定組織とオーバーラップしていたため,
実行委員会は実質的に日本海トライボロジー研究会に置き換えられることとなった.
特筆すべき問題もなく会議運営を行うことができた最大の要因は,長い年月をかけて築き上げてきた人的ネットワークに
あるように思えてならない.大学,高専関係者は勿論のこと大方の企業会員から実行委員会を名実あるものに仕上げていただいた.
紙面を借りてお礼を申し上げたい.
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本実行委員会が熱望したことは,より多くの会員から会議に参加して(新潟に来て)いただくこと,
田中正人会長が提唱するニューサービスモデルの一端を担うこと,日本トライボロジー学会の発展に寄与する確かな手ごたえが得られる
こと等であった.そのため開催地の特色が前面に出るようなイベントが必要であるとの共通認識が得られ,また,
次世代へのトライボロジー技術の伝承策が議論されるに至った.
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会場を2003年5月オープン予定の「新潟コンベンションセンター(朱鷺メッセ)」にすることを優先したため,
会議期間は先方の意向で11月11日〜13日となった.通常の学会活動とは異質に映るイベントを数多く盛り込んだため,
産業界や地方自治体及び高校との緻密な打合せ作業が会議直前まで繰り返された.
以下に順を追って会議内容とその舞台裏の一部を紹介させていただく.
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