アルミニウムのトライボロジー研究会

1.趣旨

 アルミニウムの板、箔の圧延および缶成型等の加工のトライボロジーを中心に活発なディスカッションを通じ、基礎知識の習得と幅広い情報交換を目的とする。

2.活動

 アルミ圧延メーカー、アルミ箔メーカー、潤滑油メーカー、外部講師(主に大学)のいずれかによる2~4件/年の講演または話題提供を行っています。

3.組織

2022年4月1日現在
主査 名古屋工業大学 糸魚川 文広
幹事 (株)神戸製鋼所 中西 裕信

【会員数 約15名(国内アルミ圧延メーカー、箔圧延メーカー、潤滑油メーカー)】

2014年7月
48回
「低環境負荷潤滑油とDLC-Si被覆工具の組合せによるアルミニウム合金の冷間成形における荷重低減」
名古屋工業大学  北村 憲彦 教授
「熱間鍛造用潤滑剤の均一成膜条件と摺動界面挙動」
岐阜大学 土屋 能成 特任教授 

2015年1月
49回
「塑性加工における表面変形と摩擦法則」
岐阜大学  吉川 泰晴 助教
「潤滑膜形成のダイナミックス」
岩手大学 森 誠之 教授"

2015年9月
50回
「水溶性超仕上加工油剤の開発」
日本グリース株式会社 高橋 萌様
「アルミ材MQL加工の実用性能と作用メカニズム」
JX日鉱日石エネルギー株式会社 須田 聡様

2016年3月
51回
「各種固液界面分析に基づく添加剤吸着層の構造および摺動特性の把握」
同志社大学 平山朋子 教授
「固体潤滑剤・剤としてのナノカーボン粒子」
東京工業大学 平田敦 教授

2017年3月
52回
「トライボ特性評価と表面分析技術について」
東京理科大学 佐々木信也 教授
「MQL加工におけるトライボロジー– 油剤の作用メカニズムとアルミニウム合金への適用」
香川大学 若林利明 教授

2018年3月
第53回
「潤滑油の劣化診断・状態監視の新技術」
福井大学 本田知己 教授
「微生物概要とコントロール」
三愛石油株式会社 鴻巣正幸 様

2019年3月
第54回
今後の研究会のあり方に関する協議

2019年6月
第55回
「金属加工におけるトライボロジーの役割
 -油剤の作用メカニズムとニアドライ加工への適用-」
香川大学 若林利明 教授
「アルミニウム冷間圧延における摩耗粉発生挙動」
JXTGエネルギー株式会社 柴田潤一 様

2020年12月
第56回
「アルミニウム用熱間圧延油について
 -最近の事例紹介-」
大同化学株式会社 根本慎平 様

2022年2月
第59回
「アルミニウム合金の冷間圧延における
潤滑に及ぼすバックアップロールの影響」
出光興産株式会社 谷野順英 様

2022年10月
第60回
「ワークロール使用回数と製品光沢の相関について」
MAアルミニウム(株) 田邊様
「アルミ合金切削のトライボロジー」
名古屋工業大学 糸魚川先生

2023年3月
第61回
「冷間圧延油中水分と圧延荷重の関係」
日本軽金属株式会社 藤田様
「研究紹介」
名古屋工業大学 前川先生
名古屋工業大学 北村先生
・糸魚川先生・北村先生 研究室見学

2023年7月
第62回
「アルミの溶体化処理用冷却剤」 日本グリース(株) 紙野様
「金属加工油の性能に対する基油組成の影響」ENEOS(株) 柴田様
・前川研究室見学

2024年1月
第63回
「電気インピーダンス法の原理とその応用」
横浜国立大学 中野先生
「アルミ熱間圧延の噛み込み性に対する影響因子」
日本パーカライジング(株) 森様

4.編集者より一言

 アルミニウムは環境負荷低減への期待が大きな素材です。例えば自動車ピラー、自動車ボディ材、エンジンの摺動部材など、特に軽量化を目的とした自動車部材への利用には、アルミニウムならではのトライボロジーの発展が大きく寄与しています。今後ますますの発展が期待されます。