水素のトライボロジー研究会

水素のトライボロジー研究会について

 地球温暖化と資源枯渇が深刻化するなか、エネルギー・環境分野の最重要課題である脱炭素化と再生エネルギー導入において、2次エネルギー媒体としての水素への期待が高まっています。2018年の「第5次エネルギー基本計画」においても、2020年末の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」においても、水素社会実現に向けた取組の強化が謳われています。水素普及の鍵は、燃料電池などの技術だけでなく、水素を安全かつ効率的に貯蔵・供給・利用する技術にあり、トライボロジーも重要な技術分野の一つです。

 今後、水素の使用場面と使用頻度が増加するにつれて新たな技術課題が顕在化していくことが予想されますが、関連機器の信頼性を向上させ突発的事象を未然に防ぐためには、基礎研究と実用開発の連携の重要性がさらに高まると考えられます。また水素は、環境因子としてだけでなく、トライボ界面におけるさまざまなプロセスに関与しているため、水素のトライボロジーに関する基礎知見を水素機器に限らずトライボロジーの他の研究分野と共有することは、学術・技術の両面でトライボロジーの進展に寄与することが期待できます。

 本研究会では,水素エネルギーの普及とトライボロジー技術の高度化に資する水素のトライボロジーに関する最新情報を,民間企業、大学、諸研究機関の研究者、技術者が共有し,議論する場を提供します.

研究会メンバー

主査:杉村丈一(九州大学)
幹事:澤江義則(九州大学)
幹事:村上 渉(NOK)
幹事:田中宏昌(九州大学)
委員:73名(2025.06現在)

次回研究会

第9回水素のトライボロジー研究会のご案内

第9回水素のトライボロジー研究会を,九州大学水素材料先端科学研究センターの「水素先端世界フォーラム&HYDROGENIUSシンポジウム2025」との合同開催として12月17日,18日に開催します.日本トライボロジー学会の協賛をいただいております(10月24日付で学会事務局より開催案内メールが本会会員全員に配信されました).
初日12月17日は水素技術全般に関するフォーラムで,米国DOEで水素・燃料電池の政策をリードしてこられたDr. Sunita Satyapalほか水素の諸分野で活躍中の方々にご登壇いただきます.
12 月18日がHYDROGENIUSの4分野(金属材料,水素の熱物性,高分子材料,トライボロジー)のシンポジウムですが,従来とは趣を変え4分野の講演を同一会場にて通しで行うことにしました.トライボロジー関係のオーラル発表は18日午後後半の3件で,ドイツBAMと英国リーズ大学,九州大学から講演いただく予定です.このほか同日の昼と夕方にポスターセッションを予定しています.
水素トライボロジーだけでなく,水素分野の最新動向を学ぶよい機会ですので,ふるってご参加ください.また,18日のセッション終了後に,水素のトライボロジー研究会メンバーを中心にトライボロジー関係講演者を囲んで技術交流会を開く予定ですので,こちらへの参加も是非ご検討ください.
恐れ入りますが,研究会ならびに技術交流会への出欠につきまして,下記回答フォームよりご回答をお願いいたします.
また,研究会にご参加いただきます皆さまは,下記ウェブサイトより「水素先端世界フォーラム&HYDROGENIUS シンポジウム 2025」への事前参加登録が必要となります.お手数ですが,上記フォームでのご回答前に,事前参加登録をお済ませくださいますようお願いいたします. 多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております.


日時:2025年12月17日(水),18日(木)
会場:九州大学 伊都キャンパス 椎木講堂
主催:九州大学 水素材料先端科学研究センター
共催:日本トライボロジー学会 水素のトライボロジー研究会
協賛:一般社団法人日本トライボロジー学会
言語:英語
参加費:無料

会議URL:水素先端世界フォーラム&HYDROGENIUSシンポジウム2025
プログラム:オーラル発表については別添の事前プログラムをご覧ください
参加登録:
・水素先端世界フォーラム&HYDROGENIUSシンポジウム2025 参加登録ページ
https://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/activities/forum2025/ci/ihdf2025_reg.html
・第9回水素のトライボロジー研究会 出欠確認フォーム
https://forms.office.com/r/tcnuFGw84a

第9回水素のトライボロジー研究会のご案内 [pdf:575.3KB]
プログラム [pdf:199.6KB]