特別講演会

特別講演会

トライボロジー会議 2018 秋 伊勢 特別講演会

本講演会では,昨今の急速な技術革新によって我々の生活を変えると期待されている人工知能と,約2000年前の我が国の文化が今に伝えられる伊勢神宮の,対極的なお話をいただきます.近未来の革新と古来の伝統を一時に感じられるのではないかと想像いたします.“人工知能”と“伊勢神宮”はいずれもなじみの深い言葉ではありますが,その詳細をお聞きする機会は少ないのではないでしょうか.本会では,その道の第一人者の方々にご登壇いただき,わかりやすく解説いただきます.

  • 講演

    講演1.コンピューターが小説を書く日

    佐藤 理史 氏
    名古屋大学 大学院 教授

    [講演要旨]
     人間の知性の特徴は,「ことば」を自在に操ることです.我々は,母国語で考え,他者とコミュニケートします.はたして,「ことば」を人間と同じレベルで操るコンピューターを作ることができるでしょうか.この疑問は,すぐに答がでるような簡単なものではありません.しかし,その答に一歩でも近づきたいがために,「読む」側面に対しては大学入試問題の自動解法の研究を,「書く」側面に対しては,短編小説の自動生成の研究をおこなっています.これらの取り組みを中心に,ことばと人工知能の関係についてお話します.


    講演2.伊勢神宮~森と祭りの2000年~

    櫻井 治男 氏
    皇學館大学 大学院 特別教授 博士(宗教学)

    [講演要旨]
     伊勢神宮は,皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)という2つの中心である宮と,別宮・摂社・末社等に区分された社を合わせ,125宮社からなる日本を代表する大きな神社です.5,500haにおよぶ森のなかでは,古来,米作りを基本とする祭りが営まれ,また20年に一度,式年遷宮という社殿造替の祭りが繰り返し行われてきました.循環と持続の精神文化をそなえた伊勢神宮の姿について,鎮座の歴史をはじめ伝統祭儀の様子,唯一神明造と呼ばれる建物の特色を紹介します.

  • 講演者

    佐藤 理史 氏
    名古屋大学 大学院 教授

    櫻井 治男 氏
    皇學館大学 大学院 特別教授 博士(宗教学)

  • 総合司会

    梅原 徳次 氏
    名古屋大学 大学院 教授
    トライボロジー会議2018秋 伊勢 実行委員長 

  • 開催日時

    2018年11月8日(木) 15:00~16:30 (講演,質疑応答時間を含む)

  • 会場

    伊勢市観光文化会館(シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢) 2階 大ホール

  • 参加費

    無料.非会員の方の聴講も歓迎します.

  • 問合せ先

    「トライボロジー会議 2018 秋 伊勢」実行委員会 遠山 護
    〒480-1192 愛知県長久手市横道41-1 豊田中央研究所
    TEL: 0561-71-7730, E-mail: tohyama@mosk.tytlabs.co.jp