特別フォーラム
特別フォーラム
トライボロジー会議 2020 春 東京 特別フォーラム
今回の特別フォーラムでは,2020年が東京オリンピック・パラリンピックの開幕するオリンピックイヤーとなることにちなみ,東京工業大学 中島求教授をお招きして,オリンピック・パラリンピックに対するスポーツ工学の貢献についてご講演頂きます.
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講演題目
【スポーツ工学のオリンピック・パラリンピックへの貢献】
[講演要旨]
本講演では,オリンピック・パラリンピックに対してスポーツ工学がどのようにこれまで貢献してきたのか,現在貢献しているのか,今後貢献できる可能性があるのかについて,前回リオデジャネイロ・パラリンピックにおける研究開発例や,東京オリンピック・パラリンピックに向けた講演者らの取り組みなどの実例紹介を交えながら述べていく.具体的には,まずスポーツ工学が競技スポーツに貢献できることとして,パフォーマンス向上や選手の安全性向上を目的とした用具などの開発が挙げられる.実例として,リオデジャネイロ・パラリンピックの際には,車いすテニス用のマグネシウム製車いすが開発されている.次に挙げられるのがスポーツ動作の解析・分析である.その実例として,講演者らはこれまでに水泳の力学シミュレーションモデルを開発し,開発したモデルを用いてパラリンピック選手の動作分析サポートの活動を行っている.さらに,スポーツ工学の貢献方法として,スポーツ動作自体をエンジニアリング的手法により創成することも可能である.その実例として,講演者らは上述の水泳の力学モデルにさらに人体筋骨格モデルを組み合わせ,スイマーの筋力特性を考慮した上で最速の腕のかき方を求める最適化シミュレーション手法を開発している.本手法によりこれまで健常スイマーのみならず,パラスイマーの個々の障がいに応じた最適泳フォームをシミュレーションにより明らかにし,選手やコーチにフィードバックする活動を行っている.最後に,今後スポーツ工学がより貢献するためには何が重要であるのかについて,講演者の考えを述べつつ総括する.
[講演者]
中島 求 氏
東京工業大学工学院システム制御系 教授
[司会]
松山 博樹 氏
株式会社ジェイテクト 研究企画部 産学連携グループ 主担当
トライボロジー会議2020 春 東京 副実行委員長
[開催日時]
2020年5月26日(火) 15:10~16:30 (講演,質疑応答時間を含む) -
会場
国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟4階417号室
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定員
300 名程度
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参加費
無料.非会員の方の聴講も歓迎します.
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問い合わせ先
「トライボロジー会議 2020 春 東京」実行委員会 事務局
TEL:03-3434-1926 E-mail:jast@tribology.jp