転がり軸受寿命研究会

転がり軸受寿命研究会のいきさつ

本研究会は,2005年に解散した日本学術振興会第126委員会の研究を引き継ぐ形で,本学会第2種研究会として設置されたものです.日本学術振興会第126委員会は,“転がり軸受の寿命延長を目的とした軸受ならびに軸受材料の研究を行う”ことを目的として1959年に設置され,46年間に亘って“信頼性の高いデータバンクとして,各種の条件下の寿命データを出来る限り克明厳密に整理記録”するという,地味な研究を続けてきました.本研究会はこの研究姿勢をそのまま引き継ぎ,転がり軸受寿命に関する共同研究を進めています.

研究会の活動内容

活動内容

 転がり軸受寿命は,しばしば諸機械の耐久性・信頼性を支配する,転がり軸受の基本的な性能ですが,現実的な条件における寿命のデータを得るにはきわめて長時間を要するため,多数の機関で共通した供試軸受を用い,共通した試験条件の下で実験を行うことが必須です.そこで本研究会は,軸受会社および中立機関研究者を委員とし,それぞれが上記第126委員会で開発した“学振型玉軸受寿命試験機”を用い,共通の玉軸受の寿命試験を実施して,そのデータを持ち寄り,解析しています.本研究会に移行してからの研究テーマには,寿命に及ぼす荷重の影響,さまざまな寿命式の検討などがあり,本学会誌トライボロジストなどに報告をしています.

研究会メンバー

主査:似内昭夫
幹事:間野大樹
委員:軸受メーカ、軸受鋼メーカの委員で構成されています