キャリアインタビュー 松岡 範子
宇宙で機械を動かす!

松岡 範子(まつおか のりこ)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 研究開発部門
大阪大学工学部応用理工学科を卒業後,同大学大学院工学研究科機械工学専攻にて修士課程を修了.修了後,国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し,宇宙用機構部品および潤滑剤の研究・開発業務に従事している.
花や野菜を育てるのが好きだった子ども時代.星や宇宙に夢中になり,やがて車や乗り物へ.将来は「F1エンジニアになりたい!」と考えていました.
学生時代はほとんど知りませんでしたが,会社で機械部品や潤滑剤に関わる中で,その重要性を実感.「機械を長く正確に動かすには欠かせない」と気づき,この分野に関わるように.
大学では,液体の中に細かい粒が混ざったとき,熱がどのように伝わるのかをコンピュータで計算する研究をしていました. これはエアコンや冷蔵庫など,熱を効率よく移動させる機械の性能向上につながる研究です.
今は,宇宙で使われる機械の研究に取り組んでいます.人工衛星の中には,とても速く回り続ける部品があります. それらが長く壊れずに動くよう,摩擦や摩耗を減らす工夫をしています.また,探査機が宇宙で採取した大切なサンプルをカプセルに安全に収納する仕組みの開発にも携わっています.


● 軸受・機構の研究
人工衛星の高速で回転する部品が,正確に・長く動き続けるように摩擦を抑える技術を研究しています. 探査機の中で重要な部品を運ぶための機構づくりにも取り組んでいます.
● シール技術の研究
宇宙は空気がほとんどない特殊な環境です. その中でも油が漏れないようにする“ふた”の役割を持つシールを研究し,機械が正常に動き続けるよう支えています.


これらの研究は,人工衛星や宇宙探査機に使われています. 遠い宇宙でも機械が正しく動くことで,新しい発見やミッションの成功につながります.
大人になっても,知らないことや新しい発見はたくさんあります. 自分の好きなことだけでなく,いろいろな世界をのぞいてみてください. そうすることで,興味の幅がどんどん広がっていきます.
