第460回トライボロジー懇談会
大学探訪 —フォトクロミズムによる油膜挙動可視化について畔津先生と語る—
開催日時
2024年1月16日(火) 14:00~17:00
開催形式
会場とオンライン(Teams)のハイブリッド形式
※施設見学は会場参加のみとなります.
※本講座の録画,録音,撮影ならびに転送は禁止といたします.
会場
東海大学 湘南校舎19号館 19-309室(予定)
(〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1)
・小田急電鉄利用の場合
小田急線(新宿より快速急行約60分,小田原より約25分)「東海大学前」駅下車徒歩約25分,または『秦野駅行き』『下大槻団地行き』バス(約5分)で「東海大学北門」下車10分
・JR利用の場合
JR東海道線「平塚」駅下車『東海大学行き』または『秦野駅行き』バス(約30分)で「東海大学正門前」下車徒歩約5分
東海大学湘南キャンパスへのアクセス方法
受付
13:30より
趣旨
企業と大学の連携は新技術の創出・研究成果の早期実用化の観点から近年益々重要性を増しています.産学連携を円滑に行っていくには,企業と大学の交流する機会を出来るだけ多く設け,相互理解を深めるとともに,最新の研究と技術の動向について情報共有を積極的に進めていくことが重要です.そこで,今回の懇談会では東海大学畔津昭彦先生のご協力の下,フォトクロミズムを用いた油膜挙動の可視化技術に関する話題をご提供いただくとともに,落合成行先生の研究室を見学させていただきます.
話題提供
フォトクロミズムとは光,主として紫外光の照射によって物質の光物性が可逆的に変化する現象である.このような特性を持つ物質として,スピロピランやジアリールエテンなどのフォトクロミック色素がある.通常は可視光域に光の吸収帯を持たないが,紫外光を照射することによって吸収帯を持つようになる,すなわち着色される特性があり,調光材料などに応用されている.液体に溶解させて流れの可視化に応用することも試みられていたが,その後のPIV,LIFなどレーザー計測手法の進展により,近年はあまり顧みられることが無かったようである.一番の欠点は溶液表面しか着色ができない点であるが,トライボロジー分野の油膜を念頭に置くと欠点にはあたらない.
フォトクロミズムによる油膜着色の特徴は,UVレーザーを使えば任意時刻に任意箇所の油膜を着色して任意形状のマーカーを作れること,また着色寿命が長いのでその移動をラグランジュ的に追跡することができること,さらには着色強度が油量または油膜厚さに対応することなどがあげられる.今回の講演では,講演者らが提案した可視化手法,油膜厚さの定量的解析手法の開発経緯を説明すると共に,これまでの代表的な適用事例(エンジンピストン周りの油膜)を紹介する予定である.聴講者の方々との意見交換を踏まえながら,今後の発展方向,応用分野について議論できれば幸いである.
当日のスケジュール
開会挨拶
14:00~15:30 講演
フォトクロミズムを用いたオイル挙動の可視化技術の最前線
東海大学工学部機械工学科 教授 畔津昭彦
15:40~16:50 研究室見学
東海大学工学部機械工学科 落合研究室
16:50~17:00 閉会挨拶
※本講座は申込者にアーカイブ配信の実施を予定しています .
定員
会場参加 20名
オンライン参加(講演のみ) 60名
※締切日前でも定員に達し次第,申し込みを締め切らせていただきます.
会場参加は早期に定員に達する可能性があることご承知おきください.
参加費(税込)
正会員・名誉会員:3,000円
学生会員:無料
維持会社所属の非会員:8,000円
非会員:10,000円
学生非会員:3,000円
※会場参加もオンライン参加も参加費は同じです.
※参加費は下記の銀行へお振込みをお願いいたします.
みずほ銀行虎ノ門支店 普通預金口座 No.1416071
口座名義 シャ)ニホントライボロジーガッカイ
※維持会員の無料参加券を使用できます(1人1枚).
お申込みの際,無料参加券No.を入力してください.参加券の提出は不要です.
※参加決定後に取り消しの申し出がありましても,参加費は返金いたしませんのでご了承ください.
無料参加券利用の場合もご入力の参加券は使用済となりますので,予めご了承ください.
※申込時に正会員または学生会員の入会手続きをされますと,会員料金で参加できます.入会手続きはホームページでお願いいたします.
申込締切
2023年12月22日(金)