第462回トライボロジー懇談会
著名トライボロジストと語る —村木 正芳 先生—
(湘南工科大学 外部講師(元教授) 都産技研 金属加工の潤滑技術研究会 会長)
テーマ
トライボロジー研究と教育活動の歩み
開催日時
2026年1月30日(金) 14:00~17:00
受付 13:30より
開催形式
会場とオンライン(Teams)のハイブリッド形式
※本講座の録画,録音,撮影ならびに転送は禁止といたします.
趣旨
歴史あるトライボロジー懇談会の発足の主旨に改めてスポットを当て,トライボロジーについて語り合う場を提供したいと考えます.今回,村木正芳先生をお招きし,これまでの企業での研究開発および大学での教育活動の中からトピックスをご紹介いただきます.参加者の皆さんでトライボロジーについて大いにご議論いただくことを期待いたします.
話題提供
石油会社に入社して以来,約30年間にわたり潤滑油製品の研究開発に従事してきました.研究を開始した当初から,トライボロジーに起因する問題に対しては,それが生じる仕組みを明らかにすることが自分自身の研究の中心にありました.トライボロジーの世界に初めて踏み入れたのは、弾性流体潤滑の分野であり、会社からは「トラクションオイルの開発」という課題が与えられました。ところが,当時(1970年代)は,弾性流体潤滑という分野自体の理解がまだ十分に進んでいませんでした.そこで,潤滑油の開発に先立ち,非線形粘性や高圧粘度など,製品の性能を支える基本的な性質に関する課題に取り組むことから研究を始めました.同様の考え方に基づき,添加剤の選択が重要な製品の開発・改良にあたっては,摩擦面の情報の必要性を認識しながら研究を進めてまいりました.
一方,21世紀初頭に研究の場を大学へ移してからは,先のテーマに加えて新たに「機械要素設計」も研究テーマとして取り入れました.さらに教育面では,学科新設に伴うカリキュラム編成に携わり,講義科目では教科書執筆,実験科目では簡易型摩擦試験機の作成と電動車いす用減速機の設計と性能評価にも力を注いできました.
懇談会では,これら研究事例や教育活動についてご紹介いたします.
1) 弾性流体潤滑:EHLトラクションと高圧レオロジー特性,ストライベック線図
2) 境界潤滑:添加剤によるトライボフィルムの形成と境界潤滑機構
3) 機械要素設計:遊星ローラ型トラクションドライブ
総合検討会
先生から提供された話題について同一会場にて参加者全員で語り合います.
定員
会場参加 40名
オンライン参加(Teams) 60名
※締切日前でも定員に達し次第,申し込みを締め切らせていただきます.
参加費(税込)
申込締切
2026年1月16日(金)
参加章ならびに請求書・領収書について
・お申込み時に「日本トライボロジー学会参加のお申し込みを受付けました」というメールが届きます.
・メールに記載された情報で,参加者メニューページにアクセスしてください.
参加章の表示,イベント参加会計書類のダウンロードができます.
・会場参加の方は,参加章を画面に表示、または印刷の上,受付にご提示ください.
・オンライン参加の方は,オンライン参加の際に受付番号が必要になりますので番号をお控えください.
・請求書,領収書はイベント参加会計書類ダウンロードから取得してください.
※領収書ダウンロードボタンは,事務局にて入金確認後に表示されます.
入金確認まで少々お時間をいただく場合もございますので,予めご承知おきください.
