シンポジウムセッション
シンポジウムセッション
「トライボロジー会議2025 秋 函館」では,一般講演による通常のセッションのほかに,複数のテーマについてシンポジウムセッションを設け,講演を募ります.下記の各シンポジウムの趣旨をご理解いただき,奮ってご応募・ご参加ください.
なお,これらのシンポジウムセッショ ンにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.講演の申込みは,会誌トライボロジストならびに学会ホームページの「トライボロジー会議2025 秋 函館」の講演申込要領に沿って行ってください.また,オーガナイザーより講演を依頼された本会非会員の方は,オーガナイザーの指示に従って講演の申込みを行ってください.
なお,これらのシンポジウムセッショ ンにおける講演は,一般講演とは異なり,必ずしもオリジナル講演に限定せず,整理された2次情報に基づく講演も受け付けます.講演の申込みは,会誌トライボロジストならびに学会ホームページの「トライボロジー会議2025 秋 函館」の講演申込要領に沿って行ってください.また,オーガナイザーより講演を依頼された本会非会員の方は,オーガナイザーの指示に従って講演の申込みを行ってください.
分類番号 S1(指名講演のみ) 最新のトライボロジー実用化技術とその技術開発
オーガナイザー
昨今のトライボロジー技術やその製品化については,基礎研究のすそ野が広がったことにより様々な製品に対して技術展開が行われている.このセッションでは,これら製品に対しての技術開発はもとより,開発の背景,機能,実用化等効果などを紹介する.そのため,実用化を行った各企業はもとより,そのサポートを行った官学からも幅広く講演を募集し,さまざまな観点から議論し,今後のトライボロジー技術の実用化を促進する.講演内容は学術的な視点からのアプローチ方法、実用化するにあたっての検討等に重きを置き,技術的な進歩性は問わない.(各企業の製品や技術についてアピールする場としますが,予稿集および発表資料においては,投稿規定に従ってください.)なお,本セッションはオーガナイザーによる指名講演のみとなります.
松岡 広成:鳥取大学
松田 健次:九州工業大学
松山 博樹:株式会社ジェイテクト
田川 一生:ENEOS株式会社
秋田 秀樹:日立建機株式会社
松田 健次:九州工業大学
松山 博樹:株式会社ジェイテクト
田川 一生:ENEOS株式会社
秋田 秀樹:日立建機株式会社
昨今のトライボロジー技術やその製品化については,基礎研究のすそ野が広がったことにより様々な製品に対して技術展開が行われている.このセッションでは,これら製品に対しての技術開発はもとより,開発の背景,機能,実用化等効果などを紹介する.そのため,実用化を行った各企業はもとより,そのサポートを行った官学からも幅広く講演を募集し,さまざまな観点から議論し,今後のトライボロジー技術の実用化を促進する.講演内容は学術的な視点からのアプローチ方法、実用化するにあたっての検討等に重きを置き,技術的な進歩性は問わない.(各企業の製品や技術についてアピールする場としますが,予稿集および発表資料においては,投稿規定に従ってください.)なお,本セッションはオーガナイザーによる指名講演のみとなります.
分類番号 S2 メンテナンス・トライボロジーの新展開
オーガナイザー
本田 知己:福井大学
藤井 彰 :日本製鉄株式会社
間野 大樹:産業技術総合研究所
持続可能な開発目標(SDGs)を達成するには,経済性を維持しつつ,省資源・省エネルギーや二酸化炭素排出量の削減などの社会課題に取り組む必要があり,機械設備の効率的・安定的な運用に貢献するメンテナンス・トライボロジーの果たす役割は大きく,その新展開が期待されている.本シンポジウムでは,メンテナンス・トライボロジーに関する基礎的内容から最新の研究成果・技術動向に関する講演を通して,本分野のさらなる発展に寄与する議論の場を提供することを目的としている.学術的アプローチに取り組んでいる研究者はもとより,製品開発に携わっている技術者からも,広く発表を募集する.
本田 知己:福井大学
藤井 彰 :日本製鉄株式会社
間野 大樹:産業技術総合研究所
持続可能な開発目標(SDGs)を達成するには,経済性を維持しつつ,省資源・省エネルギーや二酸化炭素排出量の削減などの社会課題に取り組む必要があり,機械設備の効率的・安定的な運用に貢献するメンテナンス・トライボロジーの果たす役割は大きく,その新展開が期待されている.本シンポジウムでは,メンテナンス・トライボロジーに関する基礎的内容から最新の研究成果・技術動向に関する講演を通して,本分野のさらなる発展に寄与する議論の場を提供することを目的としている.学術的アプローチに取り組んでいる研究者はもとより,製品開発に携わっている技術者からも,広く発表を募集する.
分類番号 S3 ヤングトライボロジストシンポジウム
オーガナイザー
岩井 利晃:出光興産株式会社
酒井 一泉:ENEOS株式会社
山下 侑里恵:株式会社ジェイテクト
トライボロジー学会の次世代を担うヤングトライボロジスト達が大学・企業の枠を超えた横のつながりを強化するためのシンポジウムを開催する.このシンポジウムでは,奨励賞受賞者の講演,企業における研究の最新動向,国内外の留学に基づく研究紹介,若手教員による研究発表など,最新の研究動向を共有する.またヤングトライボロジストとして目指すべき多様な研究者像についても議論する.講演後には,懇親会を実施し,講演者と参加者が意見交換を行う機会を提供する.
岩井 利晃:出光興産株式会社
酒井 一泉:ENEOS株式会社
山下 侑里恵:株式会社ジェイテクト
トライボロジー学会の次世代を担うヤングトライボロジスト達が大学・企業の枠を超えた横のつながりを強化するためのシンポジウムを開催する.このシンポジウムでは,奨励賞受賞者の講演,企業における研究の最新動向,国内外の留学に基づく研究紹介,若手教員による研究発表など,最新の研究動向を共有する.またヤングトライボロジストとして目指すべき多様な研究者像についても議論する.講演後には,懇親会を実施し,講演者と参加者が意見交換を行う機会を提供する.
分類番号 S4 トライボロジーにおける非定常問題
オーガナイザー
中野 健 :横浜国立大学
田所 千治:埼玉大学
接触面の負荷と除荷,摩擦面の起動と停止,さらには振動や異音など,トライボロジーには多くの非定常問題がある.より広く捉えるならば,境界潤滑における膜の形成や破断,さらには摩耗や表面損傷もまたトライボロジーにおける非定常問題と言える.これらの問題は,瞬時定常問題の時間連結として理解できる場合もあれば,そうでない場合もある.そこで,本シンポジウムセッションでは,普段は異なるセッションで議論されるこれらの多様な問題を集め,トライボロジーの非定常なプロセスを様々な視点から考え直す機会を提供する.
中野 健 :横浜国立大学
田所 千治:埼玉大学
接触面の負荷と除荷,摩擦面の起動と停止,さらには振動や異音など,トライボロジーには多くの非定常問題がある.より広く捉えるならば,境界潤滑における膜の形成や破断,さらには摩耗や表面損傷もまたトライボロジーにおける非定常問題と言える.これらの問題は,瞬時定常問題の時間連結として理解できる場合もあれば,そうでない場合もある.そこで,本シンポジウムセッションでは,普段は異なるセッションで議論されるこれらの多様な問題を集め,トライボロジーの非定常なプロセスを様々な視点から考え直す機会を提供する.
・接触における非定常問題(負荷と除荷)
・摩擦における非定常問題(起動と停止)
・非定常問題としての摩擦振動ならびに異音
・非定常問題としての摩耗ならびに表面損傷
・非定常問題としての潤滑膜の形成と破断
・機械要素における非定常問題
・バイオトライボロジーにおける非定常問題
・ソフトマテリアルのトライボロジー
・テラメカニクスとトライボロジー
・トライボロジーの非定常計測
など
など
分類番号 S5(指名講演のみ) 進化・深化する高分子トライボロジー
オーガナイザー
西谷 要介:工学院大学
国島 武史:株式会社ジェイテクト
金 成夏:株式会社荏原製作所
酒井 陽平:NOK株式会社
プラスチックやゴム・エラストマーをはじめとした高分子材料は,軽量で比強度に優れ,かつ易成形加工性だけでなく自己潤滑性や静粛性も有するため,歯車,軸受,シール等に代表される様々な機械しゅう動部品用材料として幅広く適用されている.近年,各種機械や自動車などは高度化や電動化などが一層進んでいるため,それらに用いられるしゅう動部品に対する要求も非常に高くなっており,高分子材料のトライボロジーについてもより一層の進化・深化が求められている.本シンポジウムでは,これらのトレンドに注目し,高分子材料のトライボロジー技術に関する技術開発の現在と今後の開発動向に関して,幅広く議論する場を提供する.なお,本セッションはオーガナイザーによる指名講演のみとなります.
西谷 要介:工学院大学
国島 武史:株式会社ジェイテクト
金 成夏:株式会社荏原製作所
酒井 陽平:NOK株式会社
プラスチックやゴム・エラストマーをはじめとした高分子材料は,軽量で比強度に優れ,かつ易成形加工性だけでなく自己潤滑性や静粛性も有するため,歯車,軸受,シール等に代表される様々な機械しゅう動部品用材料として幅広く適用されている.近年,各種機械や自動車などは高度化や電動化などが一層進んでいるため,それらに用いられるしゅう動部品に対する要求も非常に高くなっており,高分子材料のトライボロジーについてもより一層の進化・深化が求められている.本シンポジウムでは,これらのトレンドに注目し,高分子材料のトライボロジー技術に関する技術開発の現在と今後の開発動向に関して,幅広く議論する場を提供する.なお,本セッションはオーガナイザーによる指名講演のみとなります.
分類番号 S6 金属加工プロセスにおけるトライボロジーの最前線
オーガナイザー
糸魚川 文広:名古屋工業大学
村松 秀敏:株式会社UACJ
生産工場のカーボンニュートラルの実現は喫緊の課題であり,様々な取り組みがなされています.その中で生産機械の省エネ化・高効率化や再生可能エネルギーへの転換に関する技術課題に対してトライボロジーはキーテクノロジーの一つとなっています.一方で金属加工プロセスの省エネ化・高効率化の取り組みは,寸法精度や形状精度といった品質担保等の強い制約により十分とは言えない状況です.ここでは,金属加工プロセスに関する課題や最新技術について情報交換・議論を行うとともに金属加工プロセスに関するトライボロジー研究の方向性について議論します.
糸魚川 文広:名古屋工業大学
村松 秀敏:株式会社UACJ
生産工場のカーボンニュートラルの実現は喫緊の課題であり,様々な取り組みがなされています.その中で生産機械の省エネ化・高効率化や再生可能エネルギーへの転換に関する技術課題に対してトライボロジーはキーテクノロジーの一つとなっています.一方で金属加工プロセスの省エネ化・高効率化の取り組みは,寸法精度や形状精度といった品質担保等の強い制約により十分とは言えない状況です.ここでは,金属加工プロセスに関する課題や最新技術について情報交換・議論を行うとともに金属加工プロセスに関するトライボロジー研究の方向性について議論します.
分類番号 S7 シールにおけるトライボロジー技術
オーガナイザー
流体の漏えいを防止し,異物の侵入を遮断するシールは,その密封機能によって機械の安定した稼働を支えるだけではなく,環境保護と省エネルギーに直接関係する重要な機械要素であり,様々な産業分野で使用されている.シールの技術課題には,接触・摩擦・摩耗といったトライボロジーの基本的な課題が多く含まれている.動的シールでは,密封と潤滑という一見相反する作用を両立させる必要があり,シール特有の難しさがある.また静的シールにおいても,着脱時のしゅう動や,温度・圧力の変化による微視的なしゅう動など,トライボロジーの技術課題がある.本シンポジウムは,シールに関する様々な技術課題およびそれらに対する研究開発の内容を紹介いただき,トライボロジーの視点に基づく活発な議論を通じて,シール技術のさらなる発展に貢献することを目的とする.最新の研究成果に限らず,これまでの研究内容の整理や,最近の課題や問題提起など,広く発表を募集する.
落合 成行:東海大学
田畠 一二三:株式会社IHI
川村 良一:株式会社タンケンシールセーコウ
青柳 彩子:NOK株式会社
田畠 一二三:株式会社IHI
川村 良一:株式会社タンケンシールセーコウ
青柳 彩子:NOK株式会社
流体の漏えいを防止し,異物の侵入を遮断するシールは,その密封機能によって機械の安定した稼働を支えるだけではなく,環境保護と省エネルギーに直接関係する重要な機械要素であり,様々な産業分野で使用されている.シールの技術課題には,接触・摩擦・摩耗といったトライボロジーの基本的な課題が多く含まれている.動的シールでは,密封と潤滑という一見相反する作用を両立させる必要があり,シール特有の難しさがある.また静的シールにおいても,着脱時のしゅう動や,温度・圧力の変化による微視的なしゅう動など,トライボロジーの技術課題がある.本シンポジウムは,シールに関する様々な技術課題およびそれらに対する研究開発の内容を紹介いただき,トライボロジーの視点に基づく活発な議論を通じて,シール技術のさらなる発展に貢献することを目的とする.最新の研究成果に限らず,これまでの研究内容の整理や,最近の課題や問題提起など,広く発表を募集する.
分類番号 S8 カーボンニュートラル実現に向けたトライボロジーの戦略
オーガナイザー
杉村 丈一:九州大学
佐々木 信也:東京理科大学
本田 重信:NOK株式会社
酒井 一泉:ENEOS株式会社
川田 将平:九州大学
佐々木 信也:東京理科大学
本田 重信:NOK株式会社
酒井 一泉:ENEOS株式会社
川田 将平:九州大学
「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が宣言されてから4年余りが経過し,従来からグリーンを目指してきたトライボロジー分野でも,脱炭素と持続可能な社会の発展へ向けた新たな取組みが本格化している.カーボンニュートラルに関わるトライボロジー技術としては,既存トライボシステムの性能・機能向上,製造現場におけるトライボロジー技術,新燃料・新エネルギーシステムに対応したトライボロジー技術,新たなトライボマテリアルの創出,材料の再生や修復,リマン事業の新たな展開など多岐にわたり,カーボンニュートラルはトライボロジーの飛躍のチャンスである.本シンポジウムでは,現在活動中の「カーボンニュートラルに寄与するトライボロジー技術研究会(学会指定研究会)」の成果の一部を発表するとともに,研究会メンバー以外からも広く講演を募り,カーボンニュートラルに向けた今後の戦略について議論する.
分類番号 S9 e-駆動系/駆動系の変革を支えるトライボロジー – 潤滑油技術と摺動部品の電動化に向けた取り組み –
オーガナイザー
・添加剤技術研究会
佐藤 剛久:添加剤技術研究会
佐藤 魁星:東京理科大学
・変速機のトライボロジー研究会
村上 靖宏:技術オフィス・村上
山本 健 :東海大学
佐藤 剛久:添加剤技術研究会
佐藤 魁星:東京理科大学
・変速機のトライボロジー研究会
村上 靖宏:技術オフィス・村上
山本 健 :東海大学
カーボンニュートラル実現のため,BEV, PHEV, HEVなどの電気自動車(Electric vehicle; EV)の普及が強く求められている.電気自動車の普及には,電動駆動ユニット(e-駆動系)の高効率化ならびにe-駆動系特有の耐久性向上が必要不可欠となる.特に,e-駆動系の更なる高効率化にはモータの小型化・高回転化が有効である.このことから,自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)では,モータ50,000 rpmを目標に掲げ,ギア歯面でのすべり速度は20 m/sにも達すると予想されており, e-駆動系においては,その変革を支えるトライボロジー技術が重要となっている.さらに, e-駆動系ではモータ電圧により,軸受やその他摺動部品における電食対策も重要となっている.そこで,本シンポジウムでは,このように多様化する電動化の摺動環境に対応するため,e-駆動系の信頼性,高効率化をささえる潤滑油技術,各摺動部品における電動化対応について焦点を当て,それらの技術開発の現在と今後の在り方について議論をする場を,“変速機のトライボロジー研究会”と“添加剤技術研究会”の共催で提供する.
分類番号 S10 スポーツにおけるトライボロジー
オーガナイザー
山口 健 :東北大学
足立 幸志:東北大学
杉村 奈都子:鹿児島高専
小池 亮 :トヨタ自動車東日本,東北大学
西 駿明:東北大学
足立 幸志:東北大学
杉村 奈都子:鹿児島高専
小池 亮 :トヨタ自動車東日本,東北大学
西 駿明:東北大学
人間の身体運動は外界との接触・摩擦を介して行われることが多い.たとえば歩行中の足底と床面間,手指と物体間の摩擦の制御や摩擦力に応じた運動制御は,安全かつ安定した歩行や物体の把持・操作において重要である.スポーツにおいても,用具や器具と身体との間の摩擦の制御はパフォーマンスの向上や傷害予防の点から非常に重要である.本シンポジウムでは,このようなスポーツにおけるトライボロジー問題に焦点を当て,器械体操競技,ボルダリング,野球,ランニング,カーリングなど摩擦が重要な役割を担うスポーツにおける摩擦制御方法や課題について,トライボロジー研究者,スポーツ工学研究者から話題提供いただき,議論を行う場を提供する.